PGAツアーのパッティング巧者は誰だ!?ストロークゲインドパッティングからみるPGAツアーのパッティングスタッツ

過去3シーズンのストロークゲインドパッティングの成績を集計し、PGAツアーで最もパッティングが上手い選手は誰かを導き出しました。

改めてストロークゲインドパッティングとは何か、PGAツアープレーヤーでもある石川遼選手、松山英樹選手にもスポットを当てて解説します。

今回のデータは2013シーズン、2013-2014シーズン、2014-2015シーズン(レギュラーシーズン終了時)の3シーズンで100ラウンド以上集計している選手を対象に集計したものです。
100ラウンド未満の選手については、安定的に結果を残せていない可能性があるため省いて集計しております。

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ストロークゲインドパッティングトとは

まずはストロークゲインドパッティングとはなにか、改めて解説しておきます。
PGAツアーで採用されているパッティングスタッツの一つで、要は「パッティングで何打分得をしているか、損をしているか」という指標になります。

その考え方は以下のとおりです。

グリーンオンした状態で、カップまでの残距離が算出できます。その残距離から何打でカップインしたかの過去データと実際のパット数を比較するものです。その過去データは前シーズンのデータが用いられ、それぞれのコース難易度が加味されて集計されます。

例えば、

■残り3メートルにグリーンオンした場合
前シーズン実績(コース難易度加味後):1.8パット
実際の打数→1パットなら、ストロークゲインドパッティングは、+0.8
実際の打数→2パットなら、ストロークゲインドパッティングは、-0.2

これを18ホール計算し、合計数がそのラウンドのストロークゲインドパッティングとなります。
合計数値が+1.3であれば、全体のスコア(トータルストロークゲインド)に対する1.3打分がパッティングの貢献度となります。
※トータルストロークゲインドについては後述します。

なぜこのような考え方をするかというと、それまでに用いてきたパーオン率やパット数からでは本当にパッティングがうまいかどうかが計れないからです。
コースセッティングが難しいPGAツアーでは、フェアウェイが狭い、グリーンが硬いなどによりパーオン率は下がる傾向にあります。しかしアプローチでカップに寄せきることで、パット数は相対的に少なくなってしまうのです。

要するにパット数平均のスタッツではアプローチの良し悪しでパッティングの打数が変わってしまい、その平均数が直接パッティングが上手い、とは言えなくなってしまうのです。

ストロークゲインドパッティングであれば、残りの距離からの打数が細かく記録されていますので、本当にパッティングが上手いかどうか、がわかるわけです。

ストロークゲインドパッティングを語るうえで外せない指標がさらに2つあります。
トータルストロークゲインド、ストロークゲインドティトゥグリーンです。

トータルストロークゲインドとは、そのラウンドにおいての平均ストロークから何打差があるかを示します。

例えば、

そのラウンドで全選手の平均ストロークが72.5打で、実際の打数が71打だった場合
⇒トータルストロークゲインドは、+1.5となります。
ストロークゲインドティトゥグリーンとは、トータルストロークゲインドからストロークゲインドパッティングを引いた数値となり、パッティングを除いたショットが全体のスコアに対して何打貢献しているか、を示す数値となります。

例えばその選手の、
トータルストロークゲインド ⇒ +1.5
ストロークゲインドパッティング ⇒ +0.8
の場合、
ストロークゲインドティトゥグリーン ⇒ +0.7
となります。


まとめると、
ストロークゲインドパッティングとは、全体のスコアに対する貢献度、要はパッティングで何打分得をしたか、を示す数値となります。

PGAツアーのパッティング巧者

過去3シーズン、合計100ラウンド以上の選手のストロークゲインドパッティングのランキング上位者は次のとおりです。

1位 グレッグ・チャーマーズ(1ラウンド平均 +0.79)
2位 アーロン・バデリー(+0.75)
3位 フレデリック・ヤコブソン(+0.63)
4位 ブレンダン・トッド(+0.62)
5位 ブラント・スネデカー(+0.54)
6位 ジミー・ウォーカー(+0.51)
7位 ラッセル・ヘンリー(+0.51)
8位 リチャード・リー(+0.50)
9位 ブライス・モールダー(+0.47)
10位 ダニエル・サマヘイズ(+0.43)
11位 グレアム・マクドウェル(+0.43)
12位 ジェイソン・デイ(+0.43)
13位 マット・クーチャー(+0.42)
14位 スチュアート・アレンビー(+0.42)
15位 フィル・ミケルソン(+0.41)
16位 ルーク・ドナルド(+0.40)
17位 ジェームス・ドリスコル(+0.40)
18位 ベ・サンムン(+0.40)
19位 ジョーダン・スピース(+0.38)
20位 デビッド・ハーン(+0.38)


■その他の主な選手

32位 リッキー・ファウラー(1ラウンド平均 +0.31)
39位 セルヒオ・ガルシア(+0.28)
64位 ザック・ジョンソン(+0.15)
74位 ローリー・マキロイ(+0.10)
97位 アダム・スコット(+0.01)

136位 石川遼(-0.18)
140位 松山英樹(-0.18)

■100ラウンド満たない主な選手

タイガーウッズ(2013-2014、1ラウンド平均 +0.425)

必ずしもワールドランキング上位者がストロークゲインドパッティングの上位者とは限りません。「パットイズマネー」といいますが、ショットあってのパッティングということがみてとれます。

ただし世界ランキング、FedExCupポイント上位に入るためにはストロークゲインドパッティングもある程度の成績を残す必要があるといえそうです。

石川遼、松山英樹選手のストロークゲインドパッティング

過去3シーズン合計の成績を見ると、

石川遼選手136位 (-0.18)
松山英樹140位 (-0.18)

となっています。ただし昨シーズン、今シーズンの松山英樹選手は全体成績でもっと上位でもあるため最近についてはもう少しいいような気もします。2選手については過去3シーズンの細かい数値を見ていきます。

石川遼選手
2013 1ラウンド平均 -0.665(173位)
2013-2014 1ラウンド平均 +0.096(81位)
2014-2015 1ラウンド平均 -0.042(123位)

松山英樹選手
2013 データ無し
2013-2014 1ラウンド平均 -0.393(156位)
2014-2015 1ラウンド平均 +0.066(100位)


石川遼、松山英樹選手ともに思ったよりもストロークゲインドパッティングの成績は良くありませんでした。
この両選手ともパット巧者ではなく、ショットがいいショットメーカーと言えると思います。

両選手のショットスタッツについては後日改めて掲載いたします。

いかがでしたでしょうか。
PGAツアーでは主流になっているストロークゲインドパッティングですが、日本のツアーJGTOでも導入の動きがあります。
これからパッティングの成績を計る主要データとなっていくでしょう。

選手のパッティングのうまさを見るうえでもストロークゲインドパッティングの数値に注目していくとよりツアー観戦が楽しくなっていくと思います。

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